Limit.


『 全ての限定は否定である。 』


僕たちは、いつから否定し始めるのだろうか。
この世に生れ落ちた時点で、僕らは何も知らない。
そうであるならば、この時点では僕たちは否定ということができない。
何も知らないのだから当然のことだ。

やがて、自ら意識しているしていないに関わらず、様々な事を知っていく。
自分自身という人間を形成していくのだ。

そこだ。
その時点で僕は既に、知らず知らずの内に何らかの否定をしているはずだ。







先入観の話をしよう。

先入観とはなにか。
それは、あらかじめ持っている固定観念のこと。

固定観念。
これが厄介だ。
人の道を生き、当然のように時間は流れ、やがて僕らはオトナになる。
そのオトナってやつは、固定観念の固まりであることがほとんどだ。
それにより形成されているといっても過言ではない。

そもそも、その、“ オトナ ”とは?
それすらも固定された観念であることは否めない。

では固定観念とは何か。
辞書には、“ ひとつのものにこだわり、変えることのできない考え ” とある。

一般的に言われている“オトナ”たちは、
それを両手に抱えていることを認めざるを得ないはずだ。
それぞれが今まで生きてきたという事実がある。
そのなかで、その個人個人が形成されてきた。
つまり、あらゆることを知り、判断し、それを身につけてきた。
すると、何かを知った僕らは、それと同時に様々な事を限定している。


限定とは、
物事の量・範囲などを定めて、それを超えるものを認めないこと。


すなわち、今、僕らは常に何かを否定し続けて生きているのだ。


否定するとどうなるか。
それをするのは至極当然のことであるし、仕方のないことだ。
そうであるならば、別に構いやしないではないか。

しかし、多くの場合、僕らは気付かないうちにそれをしてしまっている。
そこに問題があるのだ。

人間という生き物は、現状を維持しようとする。
脳の構造がそうなっているからだ。

つまり、僕らはいつしか、無意識のうちに現状を維持しようとしているわけで、
言い換えれば、変化を恐れているのである。

となると、
今まで身につけてきた知識や経験。
これを何とか失わないように動いてしまう。

たまたま通ってきただけの道に執着し、
極端に言えば、それ以外を見ず、そして認めようとしなくなってしまうんだ。

するとどうなるか。
答えは簡単、気付かずして、多くのチャンスを逃してしまうことになる。

何かにつけて、頭ごなしに否定することは好ましいことではない。
“限定”することも同様だ。

しかし、その限定とは、無意識のうちに繰り返されている。
それは当然の働きであるがゆえに、これを取り除こうとしても一筋縄ではいかないのも事実である。











主観ではなく客観。
ものごとのありのままを、感情を込めずに静かに受け入れる。

自らの価値観に頼らない。
つまり、自らを疑うのだ。
それは後ろ向きなように聞こえるが、決してそうではない。



今までがっちがちに固めてきたこの固定観念を、
少しずつ取り除いていく。
そうするとそこへ近づいていく。


あの頃、この世に生れ落ちたばかりのあの頃。
僕は何も知らなかった。
僕は何も否定しなかった。
そう、何ひとつとして否定しなかったではないか。

そこへ、戻るようなものだ。


僕らが戻る場所は、しかし、今生まれたばかりの赤ん坊がそこにいる状態とは少し違う。
彼らは恐らく、これから僕らが通ってきた道を歩むだろう。

しかし、そこを1度歩いてきた者が、すなわち僕らが、
そこへ戻った後に、またその道を歩きだすということは無い。
1度覚えた自転車の乗り方を決して忘れないことと似たようなものだ。


そこが、自由という場所だ。






必要以上に気にせず、
好き嫌いにとらわれず。
こだわらない。

自らを縛らず、
縛られない。




否定することを否定する。

というわけではなく、

否定することをも、否定しないのだ。



あらゆることを、限定しない。

何かを限定するということは、自らを限定するということだ。

限ってしまうと、限られてしまう。




限られたくないなら、限らなければいい。
by room0126 | 2008-02-28 10:47 | Writing
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